終活相談:亡くなってもいないのにお墓を探すのはおかしいこと?

終活に興味がある方から頂いた質問にお答えすることで、皆さんのお役に立てる情報をお届けします。
今回は N.S.さん(30代・女性)から頂いた質問と終活を行うにあたってのヒントをお届けしたいと思います。

N.S.さんは、おばあ様のお家の整理についてお悩みのようです。

”私の両親は、どちらも末っ子同士です。今は二人とも元気ですが、最近よく自分達の入るお墓がないのでどうしようと呟くことが多くなりました。

安心してこれでは死ねないとよく言っています。

新しく自分達でお墓を作る場合、どのように探したらいいのか、どのような種類があるのか、そしてまたどのくらいの費用がかかるのか教えてほしいです。

私も妹も結婚したので、恐らく父と母二人だけ入るお墓になると思います。
亡くなってもいないのに早々と探し始めるのはおかしいことでしょうか?”

終活というキーワードが一般的になっているように、元気なうちに、余生のことを整理したり、ご本人たちのお墓やお葬式についてご準備される方が増えています。

お墓については、大きく分けて、①”家”単位のお墓、②永代供養墓、③納骨堂、④散骨などがあります。

①”家”単位のお墓

〇〇家のお墓というのは、長男の方がひきつづのが一般的です。そのため、他の兄弟は別にお墓を立て、お子様方に引き継いでいきます。費用は立地や石の種類にもよりますが、200-220万が相場と言われています。その他、年間の維持管理費などが必要です。

②永代供養墓・樹木葬

お子様がいらっしゃらない、もしくはお子様に墓の管理負担を減らしたい、娘しかおらずお嫁に行ってしまった。そのような方は、永代供養墓や樹木葬などを選択される方がいらっしゃいます。価格は立地や形式(合祀か個別管理かなど)などにより分かれております。3万円程度で利用できるものもあります。

心泉の永代供養でご案内しているのも、永代供養墓の形式になります。また、価格は合祀10万~の用意があります。ご夫婦でご利用できる形式もあります。

③納骨堂

室内型のお墓、納骨堂もあります。これは、家ごとで使用できるものや夫婦で使用できるものなどがあります。

心泉御廟は、納骨堂とは少し異なりますが、永代供養墓に納骨する前に兼六園近くでご遺骨をお預かりし、室内で参拝いただくことが可能です。

④散骨

海への散骨をはじめ、宇宙葬などオリジナリティあふれるサービスも増えてきました。散骨にはルールがありますので、ご自身で行うのではなく、専門業者に依頼する必要があります。

これらのお墓の種類を理解したうえで、ご自身がどのようなものを選択したいかは、生前の元気なうちに決めておくことで、残された親族間のトラブル回避にもなります。

お墓には49日後に納骨するのが一般的ですが、ご本人の意向を引き継ぐ形式で行うことで、残された方々が納得する形で供養することができます。生前での終活は、家族や親族への思いやりを込めた活動かもしれません。