終活相談:家族葬を選ぶべき3つのケースとは?

お葬式
セレモニーホール心泉・正面

今回は、「家族葬を選ぶべきメリット・デメリットがしりたい」というT.M、30代、女性の方からのお葬式体験談とそれにまつわる質問への回答をご紹介します。

私がこれまで葬式に行った事があるのは、叔母にあたる人が亡くなった時です。その時は家から近いところで直葬でした。

親戚でも血の血縁が濃い方で、亡くなったときは辛く、よく覚えています。親戚の中でも親しくしてくれて何でも聞いてくれたからです。私は葬式をして食事をし帰りましたが、叔母の息子の父は暫く最後まで残っていたようです。家族が一緒に最期を共にできる葬儀は、とてもいいな、と思いました。

一方で、直葬の為か、宿泊する親族は少なかったように思います。私の自宅と親戚の家が遠いため、会場までいくのにも時間がかかり、泊まれたらよかったのに、と思いました。

葬式には何回も出席したことがありましたが、ある程度の年齢になって葬式に線香を送ったりしたのは初めてでした。しかし、他の人のやり方を見て同じように葬式が出来たので少し安心したのを覚えています。

個人的には、私の両親も年をとり、いつ亡くなってもおかしくない年齢になりました。そこで、葬式というのは家族葬でも最低いくら必要になるか気になります。家族で最期の時間をゆっくりとりたく、直葬より家族葬がいいかなと思っています。また、親族以外を呼ぶ一般葬との違いや家族葬のメリット・デメリットも気になります、葬式に参列したことがあるとはいえ、知識が少なく不安です。葬式をあげるなら本当に家族葬でいいのが気になります。”

 

ご質問ありがとうございます。親しい親族の葬儀への参列はとても辛かったのではないでしょうか。また、自分が葬式をあげる番になったとき、きちんとできるのかどうかも不安ですよね。でも、最初はだれでも不安なものです。事前に情報を知っておくことで、不安は少なくなるでしょう。その点でもよいご質問だと思います。

前置きが長くなりましたが、ご質問の回答をさせていただきます。家族葬は参列者が家族や親戚など、身内が中心となる葬儀のことを指します。このため、規模は数名から十数名という場合が多いです。もっとも親族の人数が多い場合は、50名程度となる場合もあります。今のうちから、親族が何人いるか確認しておくことをおすすめします。一般葬の場合は、その他友人や知人の人数を把握する必要があります。

家族葬をあげたほうがよいと判断するケースは、主に3つあります。1つ目のケースは、家族や親類以外に目立った友人や知人がいないケースです。退職後しばらくたった方のなかには、このような方もいるかもしれません。この場合は葬儀の規模を大きくする理由もありませんから、家族葬が適しています。

2つ目のケースは、費用をおさえたい場合です。家族葬よりも大きい規模の葬儀は「一般葬」となりますが、費用は100万円前後となるケースが多いです。なかには、葬儀費用が数百万円におよぶケースもあります。費用の一部はいただいた香典をあてることもできますが、どうしてもある程度の持ち出しは必要です。

この点家族葬でかかる費用は50万円前後が平均的で、100万円を超えるケースは少なくなっています。一方でプランや葬儀社を選ぶことにより、最低30万円から行うこともできます。

直葬の場合は、20万前後と更に費用が抑えられます。ただ、祭壇などは省略されるため、思っていた一般的な葬儀と大きく異なる、と感じてしまうこともあり、予め親族の意向も考慮された方が良い場合もあります。

なお僧侶へのお布施は別途必要ですから、葬儀社などにご確認ください。

3つ目のケースは、家族であたたかく見送りたい場合です。一般葬は参列者が多いぶん、遺族はその対応に追われてしまい、故人とゆっくり向き合う時間がとりにくいものです。また参列者の人数が予想しにくいため、香典返しを多めに準備しなければなりません。

これに対して家族葬の場合は、参列者の多くが近親者となります。そのため遺族の負担が軽くなり、故人とゆっくり過ごすことができます。悔いなく送り出すこともできるでしょう。そのぶん後日、知人などを自宅に招く場合もありますが、その場合は葬儀当日よりも落ち着いた環境のなかで対応できることもメリットです。

もっとも家族葬は、万能ではありません。知人や友人が多い場合は一般葬にして、多くの方に参列していただいたほうがよい場合もあります。逆に費用が心配という場合は、葬儀から火葬までを1日で終える「一日葬」や、火葬だけを行う「直葬」といった方法も考えられます。

家族葬にするかどうかは、親御さまとご本人の意思が最も大切です。このため亡くなった後にどうしてほしいか、今のうちに親御さんとよく話し合っておくとよいでしょう。また葬儀の金額は、葬儀社によって大きく異なります。最近では事前に相談可能な葬儀社も増えていますので、元気なうちに相談し、金額を比較しておくことをおすすめします。

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