- 墓じまいを進めたいのに親族が反対して困っている
- お寺から高額な離檀料を請求されて不安になった
- 業者との契約後に追加費用を求められて驚いた
墓じまいは決して珍しいものではありませんが、準備や進め方を誤ると深刻なトラブルにつながります。特に親族間の意見の対立やお寺との関係、費用の不透明さは大きな原因になります。
私たちはこれまで数多くの墓じまい相談に関わり、実際に揉め事が起きたケースや防止策を見てきました。その経験から断言できるのは「墓じまいのトラブルは事前に防げるものが多い」ということです。
この記事では、墓じまいでよくあるトラブル事例、具体的な解決法、そして未然に防ぐための準備についてわかりやすくまとめます。読めば「どう動けば安心して墓じまいを進められるか」が理解できます。
結論として、墓じまいは正しい知識と冷静な準備で円満に進められます。安心して読み進めてください。
墓じまいで最も多いトラブルは親族間の意見の対立
墓じまいの最大のトラブルは、親族の間で意見が割れることです。賛成派と反対派に分かれ、話し合いがまとまらないまま時間だけが過ぎるケースが多くあります。
キャッチコピー:親族間の対立要因に多いものとは

意見の対立は以下のような理由から起こります。
原因 | 内容 |
思い入れの違い | 墓を守り続けたい人と、負担を減らしたい人が対立する |
経済的負担 | 費用を誰がどの割合で負担するか決まらない |
宗教観の違い | 供養のあり方に対する考え方が異なる |
話し合いがこじれる前に、早めに親族全員を集めて意見交換し、合意形成を図ることが重要です。
お寺との関係悪化は離檀料や供養方法が原因になりやすい
檀家を離れる際に支払う「離檀料」が原因でお寺との関係が悪化するケースも多いです。離檀料は法律で定められていないため、寺院ごとに金額が異なります。法的な支払い義務はありませんが、トラブルを避けるために話し合いが重要です。

離檀料をめぐるトラブルを防ぐには、以下の流れが有効です。
- 事前に相場を調べる(数万円〜数十万円程度)
- お寺に丁寧に相談し、納得できる形で話し合う
- 書面で合意内容を残しておく
また、供養の方法を巡っても「改葬後の遺骨をどう扱うか」で意見が食い違うことがあります。あらかじめ改葬先を決めてから相談することで、お寺側も安心して了承しやすくなります。
費用トラブルは追加請求や相場を知らないことから起こる
墓じまいの費用は、基本工事費用に加えて「遺骨の移動費」「永代供養先の費用」などがかかります。相場を知らずに契約すると、後から追加請求が発生して驚くことがあります。
項目 | 相場 | 注意点 |
墓石撤去費用 | 1㎡あたり10万〜15万円 | 広さや立地で変動 |
遺骨取り出し費 | 1体あたり1万〜3万円 | 数によって増える |
永代供養費 | 10万〜150万円 | 施設ごとに差が大きい |
離檀料 | 数万〜20万円程度 | お寺によって異なる |
費用トラブルを避けるには、見積もりを複数の業者から取り、総額を比較して契約することが不可欠です。
業者選びの失敗が作業遅延や費用増加のリスクにつながる
信頼できない業者を選ぶと、工事が遅れる、追加請求が発生するなどのリスクが高まります。インターネット広告だけで決めず、口コミや実績を必ず確認しましょう。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 墓じまいの実績が豊富か
- 契約前に詳細な見積書を出してくれるか
- 契約内容を文書で残すか
トラブルを防ぐには事前の話し合いと信頼できる業者選びが必須
親族間の意見調整を早い段階で行い、合意形成を図ることが防止策の第一歩です。そのうえで、相場を理解し、信頼できる業者を選ぶことがトラブルを回避する近道になります。
トラブルが起きた場合は第三者や専門家に相談するのが解決の近道
どうしても解決できない場合は、行政書士や弁護士などの専門家に相談しましょう。中立的な立場でアドバイスをもらうことで、感情的な対立を整理できます。
まとめ
墓じまいでよくあるトラブルは、
- 親族間の意見対立
- お寺との関係悪化
- 費用や業者に関する問題
です。
しかし、事前に情報を集めて合意形成を行い、信頼できる業者を選べば多くのトラブルは防げます。万一トラブルが起きても、専門家に相談することで解決の糸口を見つけられます。
👉 今日からできることは、まず「親族全員に意向を確認すること」と「信頼できる業者から見積もりを取ること」です。