終活相談:遺品整理をどのようにしたら後悔することが無いか悩んでいます。

終活に興味がある方から頂いた質問にお答えすることで、皆さんのお役に立てる情報をお届けします。今回は、S.S.(40代・女性)から頂いた質問と終活を行うにあたってのヒントをお届けしたいと思います。

S.S.さんは、お父様の遺品についてお悩みのようです。

”亡くなって数か月経ちますが、遺品整理をどのようにしたら後悔することが無いか悩んでいて全くの手つかずな状態です。母が亡くなったときは父と二人でどんどん整理をし、数着の服とよく身に着けていたものだけにしました。でも、その時はまだ父が生きていたのでできたことだと感じています。両親ともに亡くなってしまった今、どこまで整理し、どこまで手元に残したら後悔をしないで済むのかと非常に悩んでいます。私はそれを大事にできても、私が亡き後その遺品がどうなるのかを考えると多く残すことが正解とも思えません。使えるものはリサイクルショップなどに持ち込みも考えていますが、遺品、思い出の品はどのくらい手元に残せば良いのでしょうか。またどの様なものを残せば良いのでしょうか。整理した後にはもう手元に戻らないと思うと、後悔をしたくありません”

1109ブログ

お亡くなりなった後、気持ちの整理をするのはもちろんですが、遺品の整理も考える方は多いのではないでしょうか。故人の面影を残したいという想いで、そのままにしてしまうと、また更に後始末に時間がかかりますよね。かといっても直ぐ処分するのも後悔しそう。

1.時期と気持ちでまずは整理をしましょう。

①緊急性のあるもの(すぐに処分しなければならない・した方がいいもの)と②緊急性のないもの(しばらく処分しなくともいいもの)。まずは、その2つに整理してはいかがでしょうか。

すぐに処分しなければならないものは、(A)相続税などお金に関係してくるものB)引っ越しなど物理的な制限に関連してくるもの、の2つがあります。(B)はお金に関係してくるものでもあります。

次に、処分しなくともいいもの、については、(a)手放してもいいと思うもの(b)直ぐには手放したくないもの に整理し、手放してもいいものについては、整理をしておきましょう。

2.手放すタイミングは49日をめどに。

納骨のタイミングでもある49日をめどにまずは遺品の整理をされてはいかがでしょうか。その時期に親族の方も集まるのであれば、まだ使えるものなどは、希望者にお渡ししてもいいかもしれません。時期を区切ることで、一度タイミングがつかめるはずです。

S.S.さんのおっしゃる通り、リサイクルショップにもっていくのもとてもいいと思います。一軒屋分、というように、あまりに遺品の量が多い場合は、専門の業者に依頼することも可能です。料金がかかってくることなので、必要な場合は、一度見積もりを取ってから考えることもできます。

3.思い出の品は撮影し写真でまずは保管を。

形見にしたいものは、無理に処分する必要はありません。思い出に残っている遺品ですと、なかなか手放せるものではありませんよね。とはいえ、ご自身の後のことを考えると、残しておくことで負担になる事も。そこでおすすめなのは、思い出の品を写真に撮って、しばらく取っておきたいものとそうでないものを整理しながら、写真と共に一度保管することです。気持ちが落ち着いてきたタイミングで、少しずつ遺品の量を減らしていきましょう。写真はデジタル化されていれば、データとして保管しておきましょう。手放した後でも、絵でみることで、気持ちが落ち着くこともあります。ゆくゆくは、本当に大切なものを段ボール1つ分にする、など決めてしまうというのも一つの方法です。

ご自身のお住まいの場所に広さにもよりけりかと思いますので、まずは最終的な量の目途をご自身で設定されてはいかがでしょうか。

4.エンディングノートや遺言書作成を

換金が可能な宝石類などの遺品が多い方の場合は、残された家族間で揉め事にならないよう、ご本人が元気なうちに、鑑定などに出し、詳細をエンディングノートなどにまとめておくことをおすすめします。具体的には宝石や骨董品などの部類です。

公正証書までの遺言書に記載しなくとも、エンディングノートなどにまとめておくだけでも、残された人たちの間でのトラブルを避けるのに役に立つこともあります。

まずは、家族間のコミュニケーションをしっかり取り、亡くなった後の処分について事前に計画建てをされることをおすすめします。

心泉のエンディングノートの項目では、「7.財産について(遺言書)」が該当します。これらについては、事前にご本人とまとめておくことをおすすめします。

●遺言書の種類 保管場所(自筆証書遺言書/公正証書遺言書/秘密証書遺言書)

●書類などの保管場所(不動産/預金/現金/株式・証券・投資信託/ゴルフ会員権など権利書/クレジットカード/借入金/生命保険/年金保険/葬儀保険*/障害保険/火災保険/税金関係/形見分け)

心泉の丘では、終活に関する無料相談も行っております。お気軽にお問合せ下さい。