終活相談:生活の基準がお葬式を見越しての余生になっていて、心配です。

終活に興味がある方から頂いた質問にお答えすることで、皆さんのお役に立てる情報をお届けします。
今回は、M.O.さん(30代・女性)から頂いた質問と終活を行うにあたってのヒントをお届けしたいと思います。

M.O.さんから、おばあさまの「終活」についてご相談いただきました。

”85歳の祖母は、「自分の葬式代は自分でまかなうから心配しなくていい」といって、少ない年金をせっせと貯めています。私は祖母に、好きな物を食べたり欲しい物があったら買って楽しんで欲しいし、自分が死んだ時に回りに迷惑をかけないようにお葬式のために貯金をする生活に疑問を持っています。立派なお葬式をあげてもらいたいわけでなく、残される家族のことを思って気を使ってくれているのですが、新しい服も買わずに特に趣味もなく、生活の基準がお葬式を見越しての余生になっていて、心配です。祖母がそれでいいならしょうがないかもしれませんが、このような考え方の高齢者の方は多いのでしょうか? ”

おばあちゃん

とても思いやりのあるM.O.さん。節制するおばあさまが節約に励むことをあまり快く思っていないようです。

近年、終活を積極的に行う方が増えました。元々、「子供たちには迷惑を掛けたくない」という思いから、葬儀の備えなどをする高齢の方もいらっしゃいましたが、その備えができない方の方も多くいらっしゃるかと思います。

M.O.さんのおばあさまのご意思で節約に励まれていらっしゃったとしたら、それはそれでおばあさまにとっては大切なことである可能性もあります。

終活で大切なのは、「家族との会話」。一人で決めてしまうのではなく、家族と一緒に、どうしてほしいのか、どうしたいのか、ということをお話しされることも大切です。

M.O.さんが、おばあさまにして欲しいと思っていらっしゃることは、もしかしたら一緒にされると良いかもしれませんね。