大切なあの人へ届けたいお手紙 お父さん、本当の気持ちを聞かせてください

お盆企画「大切なあの人へ手紙を届けましょう」より届いたお手紙をご紹介します。
今日のブログでは、憧れだったおばあちゃんへの思いを綴ったお手紙です。
お父さんにどうしても聞いておきたいことがあって、今この手紙を書いています。

お父さんが倒れて食事が摂れなくなった後、
お父さんの意向を聞くことができなかったために死を選ぶか胃ろうの手術を受けるか母と弟と散々悩んだ挙句、
結局胃ろうの手術をすることを選んだのですが、お父さんの気持ちとしてはあの選択は正しい選択だったのでしょうか?

あのときにお父さんの本当の考えを聞けたらと何度も思うのですがそうも行かず、
3人共がそのときすぐにはお別れする決心がつかず、延命を希望したのです。

生きていてくれさえすれば心の拠り所になるからとか、今更ながら親孝行できるのではないかという甘い考えの下、
決めてしまったのです。

胃ろうの手術の後、何度も胃ろうのパイプを抜きながらも3年間生き続けてくれて、
私たちの心の拠り所になって温かく見守ってくれましたね。

胃ろうのパイプを抜いてしまうたびに、お父さんは本当は延命措置が嫌だったのかなと何度も思い、
今でも自問自答しています。

お父さんにとって、胃ろうの手術をしたことはよかったのでしょうか?どうか、教えてください。
最後になりましたが、私たち家族のために一生懸命働いてくれて、ベッドの上で生き続けてくれて本当にありがとう。

お父さんの家族思いで優しい気持ち、誠実さは一生忘れません。本当に、本当にありがとう。

by M・40代

介護や闘病を共に支えあう家族がたくさんいます。
家族で話し合い決めたことでも、本当に良かったのか?と迷う事も。それでも、一緒に過ごした時間、生きてくれた時間
家族との時間を大切に過ごし、旅だったのちも、つながりを感じ感謝しあう気持ち、そういった場所が大切なのでは、と思います。