エンディングノートは、なぜ最後まで書けないのか?

終活

エンディングノートをご存知ですか?

聞いたことがあるよ、という人はたくさんいらっしゃいますよね。でも、ちゃんと書いてますよ、という人は意外に少ないのではないでしょうか。そして、終活の一環として書いてみようとチャレンジしてみたけれど、途中で挫折してしまった人は、書いた人の何倍もおられるはずです。

終活の一環としてのエンディングノート作成に、なぜ挫折してしまったのでしょうか。どうすればエンディングノートをちゃんと最後まで書けるようになるのでしょうか。そこのところを、解明してみたいと思います。

終活の原点。初めてメディアで綴られたこと

そもそもエンディングノートが世間で認知されるようになったのは、終活という言葉が広まってからだと思われます。終活という言葉は、2009年に雑誌の記事タイトルに初めて登場した言葉です。まだ10年足らずの歴史しかない言葉ですが、そのときの終活という言葉の意味は、現在ずいぶんと広く捉えられるようになっています。

終活という言葉を初めて使った雑誌の記事は、個人の趣味を反映したお墓を作る人が増えているという内容でした。つまり人生の終わりに向けて、積極的に自分の希望や考えを反映していきましょうという、非常にポジティブな内容だったのです。

終活の意味が広がり、ネガティブな側面も

ところがその後、終活のポジティブな内容に、残された人に迷惑をかけないように、というネガティブな内容が加えられていくのです。残された人に迷惑をかけないよう、お友達の名前や連絡先をまとめておきましょう。どこの銀行に預貯金があるのか、まとめておきましょうなどと、残された家族が相続をスムーズに行えるような内容の比重が高まっていくのです。

確かに、そういうことは大事かもしれません。昔と違って、夫婦単位で暮らすことが多くなり、親と離れて暮らすことが圧倒的に多いからです。昔は、親と一緒に暮らす子ども夫婦がたくさんいたので、何かあっても、分かってくれる人が傍にいるから安心できたのです。今は何かあったとき、子ども夫婦は何も分からないので、相続手続きの負担は非常に重くなってしまいました。

そこで、残された家族の負担を軽減するための内容が、終活に盛り込まれてしまったのでしょう。時代の流れとして、やむを得ないとは思います。

しかしその結果、終活の一環としてのエンディングノートに書き記す内容は、義務的な事柄が中心となりました。書き綴ることに楽しみを持てなくなったのです。書いていて、ちっとも楽しくないとなると、だんだん書くことが面倒になります。このようなエンディングノート作成に途中で挫折するというのは、責められることではありません。

終活の原点回帰

では、どうすればエンディングノートを楽しく最後まで書き綴ることができるのでしょうか。その答えは、終活のスタートに立ち返ることです。そこには、人生の最後まで自分の趣味や考えを反映させるという前向きな、ポジティブな発想があったはずなのです。終活の原点に戻れば、エンディングノートを最後まで書き綴ることができるでしょう。

そこで提案です。終活というのは、お終いまで活動するという意味に捉え直してしまいましょう。お墓に入るまで活動し続けるのです。活動し続けるとは、自分の考えを反映させるということです。自分の意志を反映させるのです。

元気なうちに何をしたいのか、ぜひそれを計画してください。実行日までにどんな準備をいつまでにするのか、その費用はどうやって用意するのか。計画を立てましょう。

病気になったら、どのような治療を望むのか、施設に入るならばどのような施設がよいのか、葬儀をするならどのような葬儀がいいのか、葬送はどうやってもらいたいのか、めんどうをみてもらうようになったならば、どのように世話をしてもらいたいのか、その費用はどこにどれだけ用意できているのか、という自分の意志をエンディングノートに書き綴るのです。

書いている内容だけをみると、今までと大差はないかもしれませんが、書いている自分の気持ちは全く違うはずです。なぜなら残される家族のために書いていないからです。そこには義務感がありません。自分のために書いているのですから、楽しくてしょうがないはずです。あれしたいこれしたいという、夢を書き綴っているからなのです。

自分のためにエンディングノートを作りましょう

終活もエンディングノートも、自分の意志を尊重しましょう。誰かのためではなく、自分のためにわがままを書き綴りましょう。そして、実行するのです。やりたいことがあれば、いつまでも元気でいられます。

夢を書き綴るエンディングノートならば、必ず最後まで書けるはずです。是非、チャレンジしてみてください。心泉の丘のホームページでも、無料で心泉のエンディングノートがダウンロードできます。ぜひご活用ください。

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